「タブー」こそ「愛しい」


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先日はFTMの雑誌laphを作っているアキト君が主催する
オフ会言ってきました。僕も一冊創刊号を購入させていただきました^^

いつもフットサルとか主催してると 楽しむどころか
気を遣って終わりなので(苦笑)
たまには片隅でわがままに飲むのもいいなぁ?と思うと同時に

主催者は大変だったろうなぁーと思った一日でした。
本当にお疲れ様です!

そして、終わった後は1年ぶりの新宿2丁目。
おなじみののオカマバーに。

久しぶりにあった彼は
な!なんと女性と同棲中!!!

と思いきや、ただの「フレンズ」らしいですが
やっぱり「家庭」というものへの憧れは人一倍強いのか

「女性を抱けたらよかったのに・・・」

という彼は、酒の勢いもあってか
やや感極まっていたように思いました。

性別違和の悩みも大変なのかもしれないけど
性的指向での悩みもまた、色々あるのでしょう。

そういえば、最近「FTMの彼女側」からの相談が多い。
そして、その内容は、どれも通ずるものがあります。

「やっぱり子どもが欲しい」

だけど

「彼のことは好きだし、傷つけたくないし、別れたくない」


だから

「どうしていいかわからない」

うんうん。めっちゃわかる。
僕がFTMの彼女だったとしても、同じことを思うと思う。

いや、僕だったらはじめから
FtMさんと付き合う勇気すらないかもしれない・・・
だって、そんなに心綺麗でもないし広くもないし。

どうなんだろ。
まあその辺の「たら・れば」の話は置いといて

僕が思うに

これはもう、二人で話し合うしかないと思うのだよね。

たぶん、「子どもができる・できない」以前に

「二人が、そういうことを真正面から話し合える関係かどうか」

ということのほうが、実は「肝心」だったりして。

人間なんだから 色んな欲望や夢を描くのは当たり前。
子どもが欲しいというのも、もちろんその一つ。

それが叶う人もいれば
叶わない人もいる。

限られた人生の中で
「全部」をかなえることは不可能だから。

FTMの彼女だからって、彼に「子どものこと」を言うのは
タブーって思わずに
どんどん話していいと思う。

「こんなこと言ったってしょうがないのわかってるけど、欲しいもんは欲しいんだよ。それでも、アンタを選んでるんだから、あたしの拭い去れない「怨霊」くらい一生聞かされる覚悟はしときな」


くらいねw

冗談っぽく書いてるけど けっこうマジですよ。

だって、このことに限らず

「タブー」

っていうものは、避ければ避けるほど
触れないようにすればするほど

「凶暴化」

するんですから。

反対に、FtM君からの相談で多いのは

「彼女のことを思うと、別れてあげたほうが彼女のため。
今なら彼女も若いし、普通に男と結婚して、子どもできるんだから」


のような内容。

うんうん。わかりますこれも。僕も
何十万回って、今までの人生、頭の中で思い描いた台詞。

でも

これってある意味

元気なうちは、かわいいかわいいって飼ってた愛犬が
老いて病気になったときに

「辛そうで見てられないから、あとは獣医さんに任せます」

みたいな。

辛そうな姿を見たくないって、一見「愛情」に見えるけど

それって、「優しさ」 の仮面をかぶった

「逃げ」

だよなって。

誰だって、愛するものの苦しむ姿、悲しむ姿なんて見たくないけど
一緒に「生きてく」って
そういうこともひっくるめてのはず。

「いい時」だけを一緒にすごして
辛い場面が出てきたら

後はどうか僕の知らないところで・・・

って、随分都合のいい愛情表現で。

キセキが起きて、僕が知らないところで実は幸せになった(病気が治った)と信じてます?みたいな

てーか、それって 

超、人任せじゃね?? (←柳原可奈子風)


まあ 珍しく?! こんなにも辛口なのは
僕がある意味、身をもって体験してきたことだから
自分に言い聞かせる意味も込めてなんだけど

今は覚悟してますよ。

もし10年後 20年後 30年後

「あんたなんかと一緒になったから、子ども生めなかったし、親とも仲悪くなったんだよ。
超、後悔してるよ。おまえなんか恨んでやる」


って、もしも嫁に言われても仕方ないって。

でもだからって、「いい人」の仮面かぶって

「そうなりたくないから、いい男見つけてネ」


なんて、「俺の目が黒いうち」は
言う気はありません。

泣かれるのが怖くて
恨まれるのが怖くて

本気で人なんか愛せないでしょ。 (← 臭っ w)

誰かを愛してしまうことは
ある意味とても残酷なことでもある。

だって、「幸せにする」という可能性を得ると同時に

「めっちゃ不幸にする」可能性も獲得しちゃうんだから。

だからこそ

『健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも ... 』 (←教会で神父さんが言うやつ)

一緒に乗り越える覚悟

がないと

もはや

生殖機能やら性別うんぬんの前に

続かないとおもう。

もちろん、利害だけで「継続」する選択肢を選ぶ人も
いるでしょうけど。


そんなわけで

誰にあてて書いたわけでもないけど

傷つくことも
傷つけることも恐れずに

とことん二人で向き合って欲しい。

一緒に生きていくってことは

「いいこと」 だけをシェアするんじゃないんだから。

「俺なんかといたって、子どももできないし、他の人を見つけたほうがいい」

なんて台詞を吐く 

「ナルシストな演技」 をする暇があったら (←特に昔の僕ww) 

少しは

「このデキソコナイ男、ちんこも精子もないお前といると
親から縁切られるどころか、子どももできないし死ぬほど不幸なんじゃい!」

って、彼女が気がすむまで「心のうち」を
思いっきり吐きだせるような相手になってあげることが

もしかしたら一番
彼女思いなのかもしれない。

そういえば、昔あったFTMカップルさんの彼女さんが
彼の目の前で言っていた。


「他に言い寄ってくる男は山ほどいたのに、こいつを選んだせいで
子どもも産めなかったし、ほんとにやんなっちゃう。私の人生返せーって感じ(笑)」


なーんて、随分なことを堂々と言う彼女。
でもそれに対して、一切「動じることなく」

横で優しく笑いながら見つめる彼。

その時は僕は

「ああ、この彼だから、きっと彼女は他の純男たちを捨ててまで
彼を選んだんだろう」

そう思った。

彼に必要だったのは
精子でもちんこでもなく

「若干、思い残すことがある彼女のその思いを
全部受け止めて、彼女の本音から逃げないでいること」


だったんだろう

僕はそう思いました。

今まで相談された人の中には

やっぱり別れちゃった人
頑張って乗り越えた人
一度別れたけど、復活した人

色々います。

そのどれも正解であり
正しい答えなんてない。

答えは 二人で出すものです。

最後に

僕は別に、人工受精も 体外受精も 友情結婚?も

もちろん反対ではありません。

二人が決めて、納得してやってることであれば
もちろん応援します。

自分の子どもが欲しいという欲求は
多くの人にとって、ごくごく自然のことですから。

でも、それと同じくらい
もしかすると それ以上に
すでに存在する子の「育ての親」になることは

素晴らしい可能性があるということも
もっと色んな人に気づいて欲しいなーという願いはあります。

まだまだ日本では難しいのかもしれませんが

ほんとにほんとに
めちゃめちゃアメリカでは一般的なことなんです。
(↑ここだけはアメリカかぶれですみません)

「ああ、俺 養子だよー ^^」

「私たち姉妹も 養子なの ^^」

なんて台詞、吐いて捨てるほど聞いたし

「本当の親じゃないけど、本当に両親が好きだし感謝してる」

って台詞も、吐いて捨てるほど聞きました。

もちろんこんないい台詞、吐いて捨てるほどあっても
一切捨てませんが(笑)

もちろん 苦労はあっただろうけど
彼らが「幸せ」になれたのは

ご両親が 「養子であること」 = つまり「タブー」を

『タブーにしなかった』 どころか

『タブー』 を 「愛しんだ」 からだと思う。

愛情は 遺伝子を超えるか超えないかは知らないけど

遺伝子じゃない関係も

案外悪くないってことでしょう。

僕はそう信じてます。

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こんばんは!
卒論発表会がなんとか終わりました!
いろいろありがとうございました^^

発表を聞いてくれた後輩が「日本ってまだまだ性同一性障害の問題から、目を背けているような気がする!だからサポート不足になってるんじゃないか!なんて」と言葉をもらったり、
発表者の卒論をまとめた概要集を読んで、「発表を聞きたいと思った!」と言ってくれた人がいたり、
発表後はキリスト教や他の心理学の分野を専攻している教授からの質問がなかったり、
(個人的には質問や意見をいただきたかったのですが)
あっという間に終わった発表でした。

でも、発表が終わった後の打ち上げで同じゼミの子から性に関する相談をされて、
相談相手になれてよかったなぁと思いました^^

お久しぶりです^^。
タブーを愛する・・・って言葉、
私の心にとても響きました。
それと同時にいろいろ考えさせられ、
さらに、今日も前向きに行こうと思いました。
けーじろーさんの文章にはいつも勇気づけられます。
(*^_^*)

 けーじろーさん,こんばんは(・∀・)
 ハッキリ言ってくれるのは嬉しいですよね.亡くなった元カノは,その辺もちゃんと言ってくれるデキた子でした.
 ポリクリで小児産婦を回った時,実習で死ぬほどしんどかったのもあって,『医者になったらもっと忙しくて,一緒にいられる時間もあんまないだろうな.しかも俺子供作れないし.やっぱ「ふつー」に「しあわせ」になってほしいな』と弱気になり,付き合って3年目の冬に別れてしまいました.
 ひとりよがりだったな,とは思いますが,今でも心の奥では同じようなことを考えています.養子に全く抵抗ありませんが,よろこんでるお母さんたちを産婦人科で目の当たりにすると,「産みたい」って人には産ませてあげたいなあと思っちゃう.
 どちらにせよ,「医者になったらもっと忙しい」というのは正解でした…(゚∀゚)子供ちょうかわいいよね!結婚したら子供ほしいなあ!

辛口な文章に、ハっとさせられたよ!
俺はまだまだ子供だなぁというか、子供でいたいおっさんなのだなぁと思ったよー
いい刺激になったよ!

子供ね
形は違えど、私も養子は視野に入れてるなぁ
まだまだ問題は山積みだけど・・・
本当に人生いろいろ
タブーも愛し、乗り越えて
いい人生を歩めるようにと
マイペースながらもがんばっております
マイペースすぎるけど(笑)

けーじろーさん(^o^)お久しぶりにコメントさせていただきます!彼と彼女の想い…懐かしいです。腹が決まってない頃、私も彼も全く同じ事に思い悩んでました。子供大大好き!夢見るは平凡な家庭!!って私が取った選択は「別れ」でした。彼のこと大好きだったけど自分と真剣に向き合って純男と一緒になる!と決めてftmの彼と別れてから会社の純男とデートしたりお見合いもしました。
結果「やっぱり彼と一緒になる!」「結婚や出産がしたいんじゃない、本当に愛する人と歩みたい!」「あんなに男らしい人はいない!」と今は「そこ」は悩みではなくなりました。
彼は治療もしませんし私たちは親になることも(正式な)夫婦になることもないと思います。
それが悲しいとかマイナスとは思わなくなりました。
それよりも「こんなにも愛し愛される人が居てくれて誰よりも幸せ キラ☆」「子育てにかかる時間とお金はふたりだけで使えてなんてなんて贅沢人生 キラキラ☆」「人と違って人生100倍おもろい キラキラキラ☆」と超幸せです!!!
なぁんてこうなるまで10年かかりましたけど…
今の自分があるのは向き合わせてくれた彼、周りの男子、家族、友達のおかげだし
けーじろーさんのブログのおかげ様でかなり励まされました!
ありがとうございます。
けーじろーさんの仰る通り困難は自分と向き合い相手に打ち明けることが自然だと思います。
長くなってしまいスミマセン!

乗り遅れのタイミングでのコメント失礼いたします。
今回の記事、私も悩んでいることなので、とても心に響きました。
ゾツコさんのコメント、悩んだ時期もあった上で今は幸せであるということ、すごく励まされました。(できればもっとお話聞きたいです。)私もそういうふうに自信を持てるようにちゃんと向き合っていこうと思います。

はじめまして。
FTMでありながら、性の対象は女性という純男と結婚している者です。(子どもアリ)

同じく30歳からの治療開始という事もあり、以前からコッソリと拝見させて頂いておりました。
コッソリを続けようかと思っていたのですが、記事の内容に痛いほど共感し、いてもたってもいられなくなり初コメさせて頂きました。

俺達はお互いに、男性を性の対象にできないという心を持っておりますが、一緒にいます。
ぶっちゃけて言えば、「男とセックスなんてしたくはないが、お前だけは別」という関係です。

今でこそ、

「見えなくてもここにちんこがあると思え!いや、なくとも心にはある!心のちんこを麗しい女性に対して使えなくなった責任をとって、しっかりと最後まで見届けやがれ!」
『よく言ったな…、ならお前は、この現実的なちんこがほぼ使われる事なく老いていくのをしっかりと最後まで見届けやがれ!』

なんてじゃれ合ったりもできるのですが、ここに至るまでには、けーじろーさんのおっしゃる「ナルシストな演技」合戦が多々ありましたw(ほぼ俺から仕掛ける)


「若干、思い残すことがある彼女のその思いを
全部受け止めて、彼女の本音から逃げないでいること」

この言葉を聞き、すでに覚悟はあったのですが、それがより強くなったように思います。
ありがとうございました。

初コメでこんな内容、申し訳ありませんでした。
FTMの知り合いが一人もいないというサミシイ状況の中、こちらのブログに来させていただく事で何だか安心を頂いております。
これからもコッソリ応援させていただきますね。

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