ホルモン療法

ホルモン療法

※ここでは、FtMの場合のみ記載させていただきます。

ホルモン療法とは、身体的性別とは反対の性のホルモンを投与することで、性自認に一致させようとするものです。反対の性のホルモン剤を投与することによって、外見、体型などが性自認に一致した性に近づくことができるとされ、性自認に合わせた社会生活を送れるようになり、精神的ストレスを軽減する効果があるとされています。

ホルモン投与については、採血により性ホルモンの血中濃度を定期的に検査し、経過観察が必須となっています。ただし、ホルモン療法における血液検査は、治療目的の検査であっても現在(2009年5月現在)、健康保険は適用されていません。

ホルモン治療については、一般的な血液検査に比べ費用が高額であることから、健康保険の適用を進める動きも出てきているようです。

ホルモン投与には、注射、貼付薬、経口剤がありますが、日本では注射が一般的です。注射剤が最も副作用が少ないとされていますが、長期間且つ定期的な投与のため、注射部位(一般的には三角筋あるいは大臀筋)の筋肉の萎縮を引き起こすことがあるとされています。

ホルモン療法の全ての用法で多く見られる副作用としては、肝機能障害で、中でも経口剤はそのリスクが一番高い言われています。

詳細は療法により異なりますが、注射剤の場合、1週間?3週間に一度の通院が必要で、費用は1月あたり1,500円?10,000円程度となります。

(ホルモン投与の対応医療機関により異なります。)

一般的には 
125ミリであれば10日?2週間に一回
250ミリであれば2週間?3週間に一回
ネビドであれば、3ヶ月?4ヶ月に一回 という方が多いようです。

解剖学的女性にアンドロゲンを投与した場合、以下のような作用があると言われています。

  • 筋肉量の増加
  • 内臓脂肪中心になり、骨盤周辺に脂肪がつきやすくなる
  • 筋肉の発達
  • 髭や体毛の増加
  • 頭髪の減少(男性ホルモン増加により、はげることもあります)
  • 声が低くなる
  • 月経の停止
  • 卵巣機能低下
  • 動脈硬化になりやすい体質
  • にきびの増加
  • 色素沈着
  • 陰核(クリトリス)の肥大
  • 性欲の進行
  • 攻撃性の増大
  • 貧血の改善
  • 顎の広さの拡大


これらは、一般的に挙げられている作用ですが、投与したすべての方に同じような作用(副作用)があるという訳ではありません。あくまでも参考にしてください。

また、これらの作用により、性別違和による精神的苦痛の改善にもつながるとされています。上記のうち、復元が困難なものもありますので、治療については、担当医と慎重に相談の上、進めてください。

また、ホルモン治療の開始については、担当医師との相談以上に、当事者ご本人の意思確認が絶対です。医師はあくまでも、当事者の決断の手助けをするだけであり、最終判断はご本人のみが下すことになります。

「診断と治療のガイドライン」では、ホルモン療法は、第2段階の治療としていますので、第1段階(精神療法)を一定期間受診後に、希望する者に対してのみホルモン療法を行うように定めています。
 

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