性別適合手術(SRS)

性別適合手術(SRS)

ここでは、FTMの場合のみ記載させていただきます。

FTMのSRSは、卵巣・子宮の摘出、膣粘膜切除・膣閉鎖、尿道延長・陰茎形成などが一般的とされています。(もちろん当事者によって、その方法やどこまで行うかなどは異なります)

性別適合手術は「Sex Reassignment Surgery」(SRS)の訳語で、以前は性転換手術と呼ばれていたものです。

SRSは直訳して、「性別再設定手術」「性別再判定手術」「性別再割当手術」などの言葉もありましたが、正式名称は「性別適合手術」となっていて、「性転換手術」等は俗称とされています。

FTMのSRS(女性型から男性型へ)

女性型から男性型への変更(FTM-SRS)で性行為が可能になるまでには、一般的に6種類の手術を受ける必要があるとされています。しかし、前述した通り、当事者個人により、SRSの希望範囲は異なるため、必ずしも全員がSRSを受けて6種類の手術を実施する訳ではありません。

SRSの第一ステージとしては、小さい乳房の場合は乳輪のラインに沿ってU字状ラインで切開し、中の乳腺組織を摘出します。大きな乳腺の場合は、乳頭の下部から逆T字状に切開し、乳腺を摘出する方法が行われる。その後、子宮、卵巣、卵管の摘出が行われ、これらは同時に行う事が可能です。

第二ステージとしては、膣の内壁を切除し膣を閉じると同時に、尿道を新しく作り陰核の付け根まで移動するという手術があり、これにより、元の尿道口は閉じられることになります。
同時に新しい陰茎になる組織を生成するために、前腕部や臀部などの組織を切取り移植し、シリコンチューブを入れて新しい陰茎の尿道になる組織を約半年間かけて生成する方法が取られます。

第三ステージではトンネル状に形成された前腕部の組織を切り取り、丸めて陰茎の形状にし、陰核の部分に接続するという大掛かりな手術となります。同時に大陰唇の組織の内部にシリコン性の睾丸を挿入し陰嚢の形状に形成することも。希望すれば可能です。切り取られた前腕部には、臀部の表皮を取り、前腕部組織の回復処置を行いますが、完全に元の状態には戻らない事が多いため、人によっては皮膚表面がくぼんでしまったりと、術後に苦労する人もいるそうです。

また、形状よりも性感帯を残すことを希望する場合は、陰茎形成時に内部にポケット状の空間を確保し、約1年後に特殊な折り曲げ可能なインプラントを挿入して完成するという方法もあるようです。この状態になるとほぼ通常の男性と変わらない機能が得られると言われています。

ここまで、あくまでも一般的に公開されている内容の概要を記述してきましたが、性同一性障害の治療には、当事者ご本人、ご家族、医師など、個人個人で十分に検討した上で進めることがとても大切です。

情報があふれている中で、ご自身に合った治療方法で進めていただければと思います。
 

 

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